【連載コラム/超入門 チーム作りのQ&A】 第3回 女性の参加者を増やしたいのですが……

#コラム

  • SHARE

職場や学校を離れた、趣味の合った仲間。そんな仲間と、最高の休日を過ごしたい! でも、そんな仲間とチームを作るには、どうすればよいのか……? そこで、チーム作りの達人、前ラフィネグループ陸上部監督のヤスト隊長こと、株式会社アールビーズ木村泰人さんに、チーム作りのコツを聞いてみた。


木村泰人(ヤスト隊長)
株式会社アールビーズ
トップアスリートの指導でも定評のランニングアドバイザーにして、チーム運営の達人。

Q:女性の参加者を増やしたいのですが……

A:無理をするほど、空回りします

「チームに活気が出るので、若い女性の参加者を増やしたい!」
ランニングクラブの主催者から、そんな質問をよく受けます。
女性がいるだけで、クラブ全体が華やぐイメージは、私も理解できます。
でも、そもそものランナーの男女比やその平均年齢を考えると、ちょっと無理があります。
よく言われる数字ですが、日本の場合、ランナーの男女比は、7対3と言われています。
男性が圧倒的に多く、しかも40代以上がメインです。
若い女性に参加してもらいたくて、せっかく頑張って集めても、クラブのメンバーが40代以上の男性ばかりでは、女性たちが楽しめない可能性が出てきます。
また40代の男性メンバーも、善意で、いろいろと女性たちのケアをしてくれるのですが、空回りになってしてしまうことが多々あります。
過去にも、練習会に女性限定の回を設けたり、女性だけのチームを作ってみたりなど、主催者の皆さんが苦労されている様子を、私もたくさん見てきました。
解決策とは言えませんが、まずは、高望みしないことが大切です。
(女性を含め)参加者の視点を忘れず、クラブやチームの目的や目標を思い出してください。
その上で、それでも若い女性の参加を呼び掛ける必要があるのか、チーム内で話し合ってみるのが良いと思います。

本日のキーワード1:「まずは、高望みを捨てましょう」

 

Q:今どきのチームの代表になるには、何を学べば良いでしょう?

A:SNSのスキルと、「接客の基本」は、求められていますね

昔ながらの体育会のイメージでは、チームはとても作れません。
都会であれば、チームや練習会は選びたい放題ですから、誰もいなくなってしまいます(笑)。
今は、宣伝方法が新聞や専門誌などに限られていた昔とは全く異なり、SNSでメンバーを瞬時に集められる時代です。
箱根駅伝を走った選手が、そのキャリアでチーム員をネット上で集め、走るユーチューバーがイベントを企画しているのです。
また、フィットネスクラブのインストラクターなどの経験がある人も、チームやイベントの運営をしています。
優秀なクラブの主催者は、他のクラブや施設、スポーツブランドが行うイベントにも積極的に参加して、その接客を含めたノウハウを身につけています。
やはり、SNSと接客の基本は、多種多様な参加者のリクエストに対応するためにも、今どきのチームなら、ある程度は求められてしまいます。
もちろん、コミュニティがある程度の規模の地方都市であれば、伝統的なクラブやチームも、まだまだ上手く機能しますし、実際、成功している例はたくさんあります。
でも、今後は、クラブやチームのメンバーが、他のクラブに乗り換えすることは、もっともっと進むと思います。
そんな時のツールとして、DOスポーツ支援の総合サイト(arbeee.net)のサービスは、今後ますますニーズが高まるはずです。
arbeee.netなら、ネット上で、チーム募集やスポーツイベント告知ができて、申し込みから支払いまでできてしまいます。
時代の激しい変化に、スポーツする人たちの意識も変化しています。
そんな人々のニーズにも応えられる、新しいサービスは積極的に活用したいですよね。
 

イラストレーション/鉾立淳子

トピックス一覧へ