職場や学校を離れた、趣味の合った仲間。そんな仲間と、最高の休日を過ごしたい! でも、そんな仲間とチームを作るには、どうすればよいのか……? そこで、チーム作りの達人、前ラフィネグループ陸上部監督のヤスト隊長こと、株式会社アールビーズ木村泰人さんに、チーム作りのコツを聞いてみた。
職場や学校を離れた、趣味の合った仲間。そんな仲間と、最高の休日を過ごしたい! でも、そんな仲間とチームを作るには、どうすればよいのか……? そこで、チーム作りの達人、前ラフィネグループ陸上部監督のヤスト隊長こと、株式会社アールビーズ木村泰人さんに、チーム作りのコツを聞いてみた。
【回答者】
木村泰人(ヤスト隊長)
株式会社アールビーズ
トップアスリートの指導でも定評のランニングアドバイザーにして、チーム運営の達人。
Q:チーム作りのコツって、何ですか?
A:「参加者側の視点」を忘れないことです
チーム作りに大切なのは、参加してもらう側の視点を忘れないことです。
いきなりSNSでチームメンバーを募集するにしても、チームの基本的な情報は、チームを選ぶ最大の基準になります。
どこで活動しているのか、どんな世代がいるのか、男女比や競技レベル、活動の日時などですね。
参加してもらう人の自宅が遠ければ続けにくいですし、あまりに年齢や競技レベルがかけ離れていても敬遠されがちですから。
チームも、最初の自己紹介が大切なのです。
さらに、チームを作る目的や目標も、最初に伝えたいですね。
大会で優勝を目指す体育会系の部活なのか、気の合った仲間との飲み会メインのサークルなのか。それだけで、チームのカラーはだいぶ違ってきます。
定期的にミニ合宿などを行っているなら、そうした写真を公開することでも、チームの雰囲気を伝えられますね。
「参加してみたい!」と思ってもらえる情報こそ、良い仲間集めの第一歩になります。
本日のキーワード1:「チームの目的、目標をきちんと伝える!」
Q:長続きするチームは、何が違うのでしょう?
A:チームの目的や目標を、みんなで共有できています
仲間とワイワイ楽しくやるチームであっても、長く続いているチームなら、その目的や目標が、メンバー全員で共有できています。
チームの目的が“趣味の合う仲間との交流”なら、試合後の食事会は必ず実施するようにしているとか。チームの目標が“継続”であれば、年に1回、必ずチームで大会に出場するとかです。
チームの仲間が同じ気持ちを共有できていれば、長く続けることは難しくありません。
さらに、もうひとつ加えるとしたら、長く続けられなくなるリスクや心配を、あらかじめ無くしておくことです。
例えば、日ごろの練習会でも、救急セットを必ず準備したり、チームのみんなに「スポーツ障害保険」に加入するよう働きかけたりですね。
定例の練習会の準備や、会費を集める負担を減らすことも、チームのマネージャーのモチベーションを低下させないための、大切なリスク回避です。
最近サービスが開始されたDoスポーツ支援の総合サイト(arbeee.net)というサービスは、チーム募集から、会費の徴収、定例の練習会の管理、全国のスポーツ施設の検索やイベント参加まで広くサポートしているので、チームのマネージャーの負担が軽減するのでは、と期待しています。
こうした最新のツールを活用することも、長く続くチーム作りに欠かせません。
本日のキーワード2:「あらかじめのリスク回避は、チームが長続きする秘訣です」
イラストレーション/鉾立淳子