INTERVIEW 活動インタビュー
活動の様子
ボランティア
マラソン大会を支える「中の人」になる楽しさ
「大会ボランティアをしないなんて、もったいない!て思います」
マラソン大会を行うには、一定の人の協力が必要です。選手を誘導する、給水や給食を準備する、手荷物を預かる、救護サポートをする…そんな細やかな仕事を担当する、ひとりひとりに支えられて大会が成り立っています。大会ボランティアをしているのは、いったいどんな人たちなのか。どんな理由があって始めたのか、そのモチベーションは何なのか? 「大会ボランティアの魅力を知ってしまった」方々に、現場でお話を伺いました!
A day of volunteers!! ~ある大会ボランティアたちの一日~
集合時間数時間前に集まるボランティアの皆さん。注意事項や担当作業の確認が行われます。
持ち場で準備。ボランティアを通して大会会場で会う仲間も増える!
夕暮れが近づく頃、選手も続々と到着します。
目標タイムごとの整列時間。プラカードを分かりやすく持って、目印に…!
選手も続々とスタンバイ。
いよいよスタート! 「みんながんばれ!」思わずテンションが高まります。
手際よくドリンクを並べます。選手が取りやすく、飲みやすく……
選手と一緒にステップを刻んできた計測チップを回収。
お疲れ様の気持ちを込めて、記録証の発行。お疲れ様でした!
大会ボランティアさんに聞きました!
「どんな形であれマラソンに関わっていたい。ランナーの皆さんを見るのが勉強になるんです」
霜村 彩さん(会社員)
--霜村さんはランナーなのですね。
「もともとは旅が好きで。20代最後に何か『これをやった!』というのが欲しくて、練習せずにホノルルマラソンを走ったのが、初マラソンでした。マラソンはそれきりのつもりだったのが、半年ぐらいしたら『練習して走ったらどうなるかな?』という思いがふつふつと沸いてきて 。旅ランの魅力を知り、今では海外も含めて年78大会出ています。ワールドマラソンメジャーズ(世界6大マラソン)制覇が夢なんですが、東京マラソンが当たらないんですよね(笑)」
--どんどんランナー経験値を上げているなか、大会ボランティアも始めたのはなぜ?
「選手としては当選できなかったけど、ボランティアとして参加してみよう!と東京マラソンで交通整備をしたのがきっかけです。担当の仕事をしながら選手の応援をする、というと初めての体験。ランナー目線で選手たちを見る面白さもありましたし、最後のほうはとにかくみんなにゴールしてほしくて、沿道の選手とハイタッチしながら応援するようなこともありました。
マラソン大会の運営側を垣間見れて楽しかったですし、また裏側の苦労も分かり、大会に参加できることのありがたみを知ることができました。これはまた参加しよう、と」
--ランナーとして日々トレーニングを重ねつつ、大会ボランティア活動も並行して継続されています。大会ボランティア活動とは、霜村さんにとってどういう存在ですか?
「どんな形であれ、大好きなマラソンに関わっていたい、というのがありますね。レースに出るときは自分のこと中心に『選手』として出場しますが、ボランティアでは選手たちを見ることが勉強になるし、モチベーションアップにつながります。大会に向けて練習していると、タイムが伸びないとか気持ちが乗らないとか、どうしても停滞期がありますが、客観的にレースを見ることで頑張ろう!って思えたり、新しい気づきがある。素晴らしい仲間たちとの出会いもありました。こんな経験ができるのにやらないのはもったいないなあと思います。一度やってみたら、きっとその楽しさが分かると思いますよ!」
仕事はきっちり的確に。フルタイムで働く社会人でもある霜村さん
「モチベーションは、充実感。選手にこちらが元気をもらえるんです!」
芹沢 弘美さん(主婦)
「主人の転勤に伴い、東京へ引っ越してきたのが大会ボランティアに参加したきっかけです。子供ももう大きくなり、ママ友ができるような年齢でもなかったですし、何かコミュニティーに参加できたらいいなと」
--そして応募したのは、東京マラソン!
「せっかく東京に来たのだから、東京らしいイベントに参加したいなあと(笑)。沿道整備のボランティアだったのですが、メンバーに恵まれてとても楽しかったのと、持ち場が皇居のそばだったこともあり、 THE 東京!という感じで(笑)。警察と一緒になって、ドキドキしながら仕事をしました。その規模の大きさといい、大会のムードといい、本当に楽しい、忘れられない経験になりましたね。そこで仲間と知り合えて、ほかの大会を教えてもらって、そこでまた新しい楽しみを知って・・・と、大会ボランティアにハマっていった感じです」
--活動をしていて、どんなことがやりがいになっていますか?
「やりがい、モチベーションは、まず充実感。選手たちを支えている、というより、こちらが選手たちに元気をもらっているんです。『がんばって!』『ありがとう!』と励まされたり、『君たちの活動は素晴らしい』と海外からの選手に写真撮影を頼まれたりすることもあって。やっててよかった!と思います。そしてもうひとつは、素敵な仲間ができること。仲間の輪が広がり、SNSで情報を共有したりして、大会ボランティア以外のさまざまなボランティアにも参加しました」
--すっかりボランティア活動がライフワークになっていらっしゃるんですね。ちなみにご家族の反応は?
「娘は大学生ですが、タダで働くなんて・・と冷ややかです(笑)。でも、こんな楽しいのになんでみんなしないのかな?もったいない!って思うほど。年齢、職業、性別、とにかく普通に生活していたら絶対出会えないような、いろんな人に知り会える。視野が、世界が広がった、ということが私にとって大きいです。本当に、大会ボランティアでの出会いは財産ですね。東京オリンピックのボランティアですか? 絶対したいと思っています!」
ボランティアを通じてできた仲間、磯賀亜紀子さんとこの日も一緒に参加。
「ボランティア歴は私よりずっと先輩。頼れる看護師さんです」
「選手と一緒に大感動を味わえたりするんです」
工藤 真澄さん(会社員)
--工藤さんは、大会ボランティア歴10年以上だとか!
「そうですね。参加するのは年間5~10回ぐらいでしょうか。自分もずっとランナーをやってきていて、ランナーだけではやっぱり大会って成功しなくて、ボランティアをはじめスタッフの皆さんに支えられていると思うところがあって。自分の出ないレースでは、なるべくお手伝いしたいなと思いました。出ていなくてもランナーから感動を分けてもらえますし」
--いちばん最初に大会ボランティアに参加したきっかけはなんでしたか?
「第2回の東京マラソンにはずれたときですね。荷物の担当で、拘束時間も長くて疲れた記憶があります。それでも『東京がひとつになる』のテーマのなかに自分も関わっていられるのはうれしかったですね」
--10年も続けてこられた理由はなんでしょう?
「10年続けてきたのは・・・楽しいから、ですね。たとえば、自分ではウルトラマラソンはやらないのですけど、柴又100k(100kmマラソン)のスタッフで大会に関わっていられるときなどは、本っ当に選手たちが死力を尽くす場面にいられて。一緒に大感動を味わえたりするんです」
--それは得がたい経験ですね・・・!
「ランニング、マラソン大会に関わるっていうことは、すごく達成感、充実感があります。もしランニングやマラソンがお好きで、お時間があれば一度参加してみるといいと思います。そしてボランティア仲間から友人関係が広がることもありますし、それをきっかけに一緒にトレーニングするようになった仲間もいます。交友関係が広がりますね。友達を作りたい方にもおすすめかもしれません」
「平日は仕事が終わってから駆けつけますよ。市民ランナーなので(笑)」
たまたま東京マラソンが最初の大会ボランティアだったという3人。
一様に言っていたのは「一度参加してみて」というメッセージでした。
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ぜひ、その“知った人はその魅力にハマる”大会ボランティアの扉を開けてみませんか?