3月20日(土)、愛知県西尾市の西尾市中央体育館にて、マラソンでの2時間20分切り100回達成がギネス世界記録として認定されたばかりの川内優輝選手(所属:あいおいニッセイ同和損害保険)による講演会が開催されました。
西尾市では、2022年3月6日(日)にフルマラソン大会「にしおマラソン」の第1回が予定されており、今回の講演会は開催1年前記念イベントという位置づけ。
西尾市と株式会社アールビーズは2020年8月に包括連携協定を締結しており、西尾市のスポーツ振興に向けた共同事業の一環として、今回の講演会が実現しました。
西尾市交流共創部部長で、東京マラソン、大阪マラソンの完走経験も持つ内藤貴久さんは、「にしおマラソンは愛知県の行政主催で、男女が出走できる初めてのフルマラソンということもあり、開催の機運を高めていくために何かできないかと考えていたところ、川内選手の講演会を提案頂きました。定員200名のところ650件もの申込を頂き、川内選手の人気を改めて実感しています。申込は西尾市民が約半分、市外、県外からも多くの申し込みを頂き、大会のPRという面でも弾みがつきました」と大盛況となった1年前イベントに満足げな表情。
西尾市を訪れるのは今回が初めてという川内選手でしたが、講演会前日には予定コースを下見し、市民ランナー向けの攻略ポイントをチェック。西尾市の特産品の鰻は、レース前日の勝負メシとして食べるトップ選手が多いことなどから、鰻を上手く大会と絡めることが出来ないか、大会関係者と意見交換を行うなど、豊富な大会出場経験を元に様々なアドバイスを行っていました。
講演会は、「マラソンを通じてひろがる世界」というテーマで、主に川内選手が出場してきた海外レースでの経験を披露。最後は、陸上の長距離選手の多くは、箱根駅伝、オリンピックと、決められたレールに沿う形で目標設定しがちだが、世界には多くの大会が存在し、もっと世界のレースに出場し、現地のランナーとも交流することで、心が豊かになり、新しい道も開けてくる、と締めくくりました。
西尾市から家族4人で講演を聞きに来た奥津広士さんは
「妻はにしおマラソンの前身の大会『一色マラソン』に参加したこともあり、一番関心が高かった様子です。川内選手も子どものころから大会に参加していたそうなので、家族みんなで参加できる種目があれば、ぜひ走りたいですね」と1年後の大会を楽しみにされている様子。長女の三奈さんは川内選手のサイン入りTシャツが当たり、「中学の部活で取り組んでいる吹奏楽を頑張りたいという気持ちが高まった」と川内選手の熱気溢れる話を聞いて、やる気と元気をもらった様子でした。
講演会にはランナー以外の方も多数来場。川内選手は90分に渡って自身の海外レースでの様々な経験を披露した
「現状打破」という川内選手の直筆メッセージ入りのTシャツが当たった奥津三奈さん。小学5年の小春さんも川内選手の話を聞いて「体育の授業を頑張りたい!」とやる気が湧いてきた様子